AI実装 / AI Workflow#030

人が介さない予約を、2つの作り方で実現した(ノーコード自作とLINE自動応答)

予約のたびに人が返信して、枠を確認して、確定の連絡をする。この往復をなくすために、ノーコード+Supabaseの自作予約と、LINE+自動応答の2系統を作った。どちらが向くか、何でつまずいたか。無人予約のリアルな作り方。

J
筑波 次郎
Founder & CEO, arange
2026.6.27 読了 7分
#AI#Automation#予約システム#LINE#Supabase
$ booking — remove the human
! 予約のたびに人が返信・確認・確定
自作(ノーコード+Supabase) | LINE+自動応答
✓ 往復が消えた(用途で使い分け)
#030
TL;DR — この記事の要点
  • 予約のたびに発生する『返信→枠確認→確定連絡』の往復をなくすのが目的
  • ノーコード+Supabaseの自作予約と、LINE+自動応答の2系統を用意した
  • 自作は枠やデータを細かく握れる代わりに設計が重い。LINEは早いが柔軟性に限界がある
  • 二重予約の防止と枠管理が、無人化で一番つまずく場所だった

予約が入るたびに、人が返信して、空き枠を確認して、確定の連絡をする。一件ずつは小さいけれど、積み上がると地味に効く作業です。

この**「返信→枠確認→確定連絡」の往復**をなくすために、予約システムを作りました。しかも、性格の違う2系統。ノーコード+Supabaseの自作と、LINE+自動応答です。

なくしたかったのは「往復」

BEFORE — 予約1件あたり
! 問い合わせに人が返信
! 空き枠を人が確認
! 確定の連絡を人がする
→ 1件は小さいが、件数ぶん積み上がる

予約は、放っておくと人の時間を細かく削り続けます。だから「人が介さなくても予約が成立する」状態を目標にしました。

2つの作り方

1. ノーコード+Supabase で自作

枠の持ち方や顧客データの扱いを、細かく握りたい用途はこちら。ノーコードで画面を作り、Supabaseでデータを持つ。空き枠の管理も、予約データの蓄積も、自分たちの都合に合わせて設計できます。

代わりに、設計は重い。後述しますが、ここが一番つまずきます。

2. LINE+自動応答

まず入口を無人化したいならこちら。LINEで受けて、自動応答で予約まで通す。立ち上げが早く、顧客にとっても馴染みのある導線です。

ただし、柔軟性には限界がある。複雑な枠の出し分けや、細かいデータ連携をやろうとすると、LINE側だけでは窮屈になります。

使い分け
自作 : 枠管理・データ連携を細かく握る用途
LINE : 入口を早く無人化したい用途
併用 : 入口はLINE、裏のデータは自作側で持つ

正直に:一番つまずいたのは「二重予約と枠管理」

ここが無人化の本丸です。人が見ていない以上、同じ枠に複数の予約が入らない仕組みが要る。そして、空き枠を正しく出し続ける仕組みも。

  • 同じ枠に二重で予約が入らないようにする<
  • 埋まった枠を、即座に空きから外す
  • キャンセルが出たら、枠を戻す

この設計が甘いと、自動化したことで、かえって事故が增えます。「無人にしたら二重予約が起きた」は、篑えない失敗です。だから無人予約は、見た目の予約フォームより、裏側の枠ロジックのほうが本体だと考えています。

人はゼロになったか(正直な線引き)

定型的な予約の受付と確定は、人を介さずに回せます。ただし——

  • イレギュラーな変更・調整は人が対応
  • 判断が要る**問い合わせ』は人が対応

すべてを無人で割り切るのではなく、**定型は自動・例外は人 *。この線引きを崩すと、自動化が逆に信頼を削ります。

まとめ

  • 目的は予約の往復(返信→枠確認→確定)をなくすこと
  • 自作(ノーコード+Supabase)と LINE​自動応答を、用途で使い分け
  • 無人化の本丸は二重予約の防止と枠管理。ここが甘いと事故る
  • **定型は自動、例外は人 *。線引きを守る

予約フォームを置くこと自体は簡単です。難しいのは、人が見ていなくても事故らない裏側を組むこと。完成度はまだ詰めている最中ですが、往復は確かに消えました。

現場ログでは、こうした実験を毎日続けています。うまくいった話も、こけた話も、そのまま残します。

J
代表取締役 / Founder & CEO — arange Inc.
筑波 次郎Tsukuba Jiro / Jay

Kaizen Platform 動画事業責任者として上場まで牽引。PKSHA Technology 事業責任者などを歴任。現在はAI動画のパイオニアとして生成AI×動画の最前線で活動し、アレンジを率いる。机上ではなく、現場で動かした記録だけを書く。

FAQ

よくある質問

なぜ予約システムを自作したのですか?
既存の予約サービスでも足りる場面はありますが、枠の持ち方や顧客データの扱いを細かく握りたい用途では、ノーコード+Supabaseで自作したほうが融通が利きました。一方で、手早く無人化したい入口にはLINE+自動応答を使っています。用途で使い分けています。
無人予約で一番つまずいたのはどこですか?
二重予約の防止と枠管理です。人が見ていない以上、同じ枠に複数の予約が入らないようにする仕組みと、空き枠を正しく出し続ける仕組みが要になります。ここの設計が甘いと、自動化したことでかえって事故が増えます。
ノーコードとLINE、どちらを選べばいいですか?
細かい枠管理・データ連携が必要なら自作(ノーコード+Supabase)、まず入口を無人化して反応を見たいならLINE+自動応答が向きます。両方を併用し、入口はLINE、裏側のデータは自作側で持つ、という組み合わせ方もできます。
完全に人がゼロになりましたか?
定型的な予約の受付・確定は人を介さずに回せます。ただしイレギュラーな変更や、判断が要る問い合わせは人が対応します。すべてを無人で割り切るのではなく、定型は自動・例外は人、という線引きにしています。
CONTACT — まずは壁打ちから

この記事の工程を、
自社で動かしたいなら。

AI動画の量産、広告改善、AI業務実装、新規事業。
「何から手をつけるか」が整理できていない段階で構いません。経営者の構想を、実行できる形に落とし込みます。