- 会議で決まったTODOが、議事録に残らず『言ったのに消える』のが一番の損失だった
- 録音ツール→文字起こし→Claudeでアクション抽出→Slack通知、の流れで潰した
- 抽出は完璧ではない。担当と期限の確定だけは人が最後に握る設計にしている
- 目的は議事録の自動化ではなく、『決定が実行に落ちる確率を上げる』こと
会議で決まったはずのことが、誰もやらないまま消える。議事録には残っていない。次の会議で「あれ、どうなりました?」と聞いて、全員が黙る。
この**「言ったのに消えるTODO」**が、会議の一番の損失でした。これを、録音から自動でアクションを抽出してSlackに流す仕組みで潰した記録です。
何が問題だったか
問題は、AIでも人の集中力でもありませんでした。決定が、実行に落ちる導線がなかったこと。議事録を書く担当の負担と記憶に、すべてがぶら下がっていた。担当が忙しければ、決定はそのまま蒸発します。
作った流れ
派手な仕組みではありません。既存のツールを、順番につないだだけです。
ポイントは、抽出までを全部AIに寄せて、確定の一押しだけ人が残したことです。会議が終わると、決定事項の候補がSlackに並ぶ。あとは人が「これは誰が、いつまでに」を確定する。ゼロから議事録を起こす作業が消えました。
正直に:抽出は完璧じゃない
ここを隠すと、薄い記事になります。Claudeの抽出は、完璧ではありません。
- 雑談と決定事項を取り違えることがある
- 担当者を空欄のまま出してくる
- 「検討する」レベルの発言を、確定タスクのように拾うことがある
だから、抽出結果をそのまま実行に回しません。担当と期限の確定は、人が最後に握る。ここは責任の所在に直結するので、自動で確定させると間違ったまま走るリスクがある。AIに任せていいのは「候補を漏れなく拾う」ところまで、と割り切っています。
なぜ完全自動にしないのか
「全部AIでやればいい」とは考えていません。
会議のアウトプットで一番大事なのは、議事録の体裁ではなく、誰がいつまでに何をやるかです。これは人が引き受ける約束そのもの。約束をAIが勝手に確定させる設計は、便利そうに見えて、現場では機能しません。
拾うのはAI、引き受けるのは人。ここを混ぜない。
変わったこと
- 「言ったのに消える」決定事項が、Slackに残るようになった
- 議事録をゼロから起こす作業が消えた
- 次の会議で「あれどうなった」を確認できる状態になった
劇的に賢いAIを入れたわけではありません。決定が実行に落ちる導線を、録音とAIと通知でつないだけ。目的は議事録の自動化ではなく、決定が実行に落ちる確率を上げることでした。
完成度はまだ60%です。抽出精度はこれからも詰める。でも、決定が蒸発する状態からは抜けました。
現場ログでは、こうした実験を毎日続けています。うまくいった話も、こけた話も、そのまま残します。